「千思万考」ブログサイトの試験的に設置されたブログです。
いつの日にかのための設置なので、それまで試験的にUPしていきます。
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とうとう今日がバレンタインデーだ。
計画はバッチリ!
早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。
よし準備はOK!!
まだ時間は12時前だ。
なにかあっても夕方には作り終えるはず。
さっそく、チョコ作りに取りかかった。
――数時間後――
「あ"ーー!!また失敗したっ」
本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…
何故だ……こないだは成功(?)したのに……
見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。
作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」
ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。
「……よし、やるか…」
まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。
――さらに数時間後――
「……………」
………………
「…………どうしよう」
いろいろどうしよう。
成功しない。
時間がもうない。
それよりも……材料がない……
なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。
「あーー」
疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。
「はぁ……。……………あ。」
今、気になるページがあった。
「これ……」
見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。
それに俺でも……
「あー、疲れた。」
今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。
忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。
「よし、やるかっ」
残りの仕事に手をつける。
コンコン
しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?
「はい。」
とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。
「…忍?」
扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」
「どうした、こんな時間に?」
いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。
「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」
「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」
「っ!!」
今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?
「べ、別にいいだろ!」
何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。
コトッ
机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。
「ん?」
「これ、飲め。」
忍を見ると顔を真っ赤にしている。
「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」
あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。
休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」
「ホントッ!!」
忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。
「あぁ。…忍、その箱は?」
忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。
「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」
箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。
「なんだよ、気になるな~」
「わっ、やめろ」
隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。
「なんだこれ?」
「失敗したんだよっ」
また箱を取られてしまった。
「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」
「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」
「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。
「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」
また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。
見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。
不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。
「宮城無理しなくてもいい…」
俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。
「い、いや食べるさ。」
いざ一口、口にするとそれは、
「うまい……」
「ほらやっぱ不味いだろ………え?」
「いや、だから忍、コレ美味しい…」
確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。
「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」
「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」
信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。
「ほら、美味しいだろ。」
「………うん。少し苦いけど。」
「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」
「そんなものか?」
そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。
「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」
「なんだそれ?」
「忍ちん協力してくれる?」
「??……まぁ、美味しくなるなら……」
「よし、じゃぁはいっ」
そう言い、口を開ける。
「??……なんだよ?」
「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。
「協力してくれるんだろ~~?」
「…じゃぁ、宮城もやってよ…」
「それはお安いご用♪」
恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。
おわり。
************************
やっと完結しました!
バレンタインに滑り込みセーフかな?
グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!
計画はバッチリ!
早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。
よし準備はOK!!
まだ時間は12時前だ。
なにかあっても夕方には作り終えるはず。
さっそく、チョコ作りに取りかかった。
――数時間後――
「あ"ーー!!また失敗したっ」
本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…
何故だ……こないだは成功(?)したのに……
見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。
作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」
ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。
「……よし、やるか…」
まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。
――さらに数時間後――
「……………」
………………
「…………どうしよう」
いろいろどうしよう。
成功しない。
時間がもうない。
それよりも……材料がない……
なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。
「あーー」
疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。
「はぁ……。……………あ。」
今、気になるページがあった。
「これ……」
見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。
それに俺でも……
「あー、疲れた。」
今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。
忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。
「よし、やるかっ」
残りの仕事に手をつける。
コンコン
しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?
「はい。」
とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。
「…忍?」
扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」
「どうした、こんな時間に?」
いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。
「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」
「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」
「っ!!」
今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?
「べ、別にいいだろ!」
何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。
コトッ
机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。
「ん?」
「これ、飲め。」
忍を見ると顔を真っ赤にしている。
「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」
あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。
休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」
「ホントッ!!」
忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。
「あぁ。…忍、その箱は?」
忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。
「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」
箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。
「なんだよ、気になるな~」
「わっ、やめろ」
隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。
「なんだこれ?」
「失敗したんだよっ」
また箱を取られてしまった。
「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」
「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」
「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。
「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」
また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。
見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。
不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。
「宮城無理しなくてもいい…」
俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。
「い、いや食べるさ。」
いざ一口、口にするとそれは、
「うまい……」
「ほらやっぱ不味いだろ………え?」
「いや、だから忍、コレ美味しい…」
確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。
「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」
「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」
信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。
「ほら、美味しいだろ。」
「………うん。少し苦いけど。」
「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」
「そんなものか?」
そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。
「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」
「なんだそれ?」
「忍ちん協力してくれる?」
「??……まぁ、美味しくなるなら……」
「よし、じゃぁはいっ」
そう言い、口を開ける。
「??……なんだよ?」
「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。
「協力してくれるんだろ~~?」
「…じゃぁ、宮城もやってよ…」
「それはお安いご用♪」
恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。
おわり。
************************
やっと完結しました!
バレンタインに滑り込みセーフかな?
グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!
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あると思います(・∀・)
………じゃなくて、有だとアンケで言っていただいたので、安心して書かせていただきます!
純愛テロでバレンタインネタいけそうな気がするーーー(*´Д`)
あるとおもいます(・∀・)
テンションおかしくてすみませんm(__)m
以下、普通に小説始まります。
愛テロ第二部設定で番外編になります。
************************
下校時間も近づいた校舎ではいまだに生徒が沢山残っている。
まぁ、今日は特別な日だ。
下校時間を過ぎても見逃してやろう。
『シンデレラ・チョコ』
今日はここばかりか世間でも浮き足立っている。
2月14日聖バレンタイン・デー
学校も朝から女子達が騒ぎ、男子はソワソワとしていた。
自分にもあんな時があったと思いながら見つめる。
一応学校だし、不必要なものを持ち込むのはいただけないことだが、この学校はその手のイベントごとには寛容だ。
教師だって生徒から貰うことはある。
俺も朝から何人かの生徒から渡された。
だがそのどれもを受け取らなかった。
理由は隠すまでもないが……あいつのため。
嫉妬深くて一直線で、バカ可愛い奴。
そういえば今日は授業もなかったし朝のHRでしか忍を見ていないな。
もしかしたらアイツもくれるのかな、とか考えたが忍も男だ。
貰う方だからあげる方は考えていないはず。
少し寂しい気はするが、自分からくれというのも違う気がする。
あと6時間もすれば今日も終わりだ。
早く終わってくれと思う。
「ん?」
国語準備室である仕事場に行くため、廊下を歩いていると落ちているものに気が付いた。
「はぁ、まったくこんな大事なもん落としやがって…」
拾い上げたソレはバレンタインチョコ。
誰かが落としたんだろう。
回りに人もいないし、探しているやつもいない。
こんなとこに置きっぱなしなっているのも見過ごせずとりあえず、拾っておくことにした。
準備室に入り、机に教材を無造作に置く。
先程のチョコを教材の上に置いておいたせいか、バランスを崩し机から落ちそうになった。
「おわっ、危ねぇ!」
落ちる寸前でソレを受け止めた。
「はぁ、…ったく」
忍に貰えることを少し期待していた……いや、かなり期待していた。
もう忍は帰ってしまっただろうか?
「はぁ…」
溜め息ばかりが出てくる。
あーもう!!急いでるのにっ!
「中槻くん…あの、……これ貰ってくださいっ!!」
そう言われ差し出されるのはバレンタインチョコ。
今日何度目かになる呼び止めに渡されるチョコ。
しかも女の子達はみんなモジモジしてて渡すまでに長いっ!
俺急いでるのにっ!!
「ありがとう。」
下手に断っても、誰かに渡したい気持ちがあって作ってくれたものを無下には出来ない。
もう両手で持つのも大変だけどチョコを受け取った。
やっと放課後になって庸にチョコを渡しに行こうと思ったのに。
さっきから呼び止められ全然前に進めない。
部屋まであと少しなのに……
やっと下校時間近くになり女の子達から解放された。
やっとの思いでたどり着いた庸の部屋を前にして緊張してきた。
さっきまで早くこのドアをくぐりたい、庸に会いたいって思ってたのに……緊張して前に進めない。
深呼吸をし、庸に渡すチョコをポケットから取り出せば……ソレはなかった。
「あれ?ポケットに入れといたのに?!」
上着とズボンのポケットを調べても入っていなかった。
「どこいったんだよ」
せっかくここまで来れたのに!!
扉を開ける前に、俺はチョコを探すために来た道を戻った。
―数分後―
「……ないし」
教室から庸のいる部屋までを戻ってみたがチョコは見当たらなかった。
廊下にも落ちてないし、鞄に忘れていることもなかった。
「やっぱもう一度…」
~~~~~♪
もう一度探しに行こうと教室からでると下校時間を知らせる音楽が流れた。
しかも追い討ちをかけるように、生徒は速やかに帰るようにと放送も流れた。
どうしようと悩んでいる時間はない。
俺は教室から出た。
「下校時間か。」
部屋でタバコを吸いながらくつろいでいると、下校時間知らせる音楽が流れた。
「“別れの曲”ってなんか切ねぇなぁ。」
音楽を聞きながらそう呟く。
今日はもうやることもないし、俺もそろそろ帰るか。
タバコの火を消し、帰り支度をする。
電気を消し、部屋から出ようとしたとこで急に扉が開いた。
「庸っ、まだいる?!」
「忍?」
勢いよく入ってきたのは忍だった。
息を切らせここまで走ってきたようだ。
もう帰ったと思っていたのに。
部屋に入り忍は俺に近づいてくる。
「ごめんっ」
急に頭を下げられ謝られた。
意味が分からなくて、すぐ言葉がでない。
「…ど、どうしたんだ、忍?」
「俺……」
部屋が暗くて忍の表情がよく見えない。
「庸に渡すチョコ、落とした……」
言われた言葉になぜか胸が温かくなった。
忍は俺にチョコをくれるつもりだったんだ。
現物はなくともそう思ってくれていたことが嬉しい。
「そっか……でもその気持ちだけでも嬉しいよ。」
「庸…」
頭を撫でてやれば、抱きついてきた。
その可愛さに、無意識のうちに忍の顔を上げさせる。
顔を近づけ、あと数cmというとこで忍は声をだした。
「あっ!あれ!!」
俺の肩越しからあるものを指差していた。
その方をみると、先程拾ったチョコだった。
「あ、いや忍違うぞ!あれは貰ったんじゃなくて……ひろっ」
「俺のチョコ!」
「へっ?」
「だから俺の落としたチョコっ!!なんだ庸が拾ってくれてたんだっ」
なんだか一気に気が抜けた気がする。
「なんだよ、あれ忍のかよ。」
「うん。」
俺から離れチョコを取りにいった忍。
「はい、庸。」
振り向いた忍に渡された。
「ありがとな。」
月明かりに照らされ忍の赤くなっている顔が見える。
今度こそ忍を捕まえ、その唇にキスをする。
拾ったチョコは、少し違うがまるでお伽噺のように、俺と忍を引き合わせてくれた。
チョコなんてものは食べてしまえば形も残らないが、貰った嬉しさ・大切な人の存在を教えてくれる。
いまさらになってそれに気が付くなんて。
それほどこいつを想っているってこと。
これからも甘く2人とろけるような時間が過ごせたらどれだけ幸せなことだろう。
忍の甘い唇を味わいながら今はこれからの先の幸せを願う。
おわり。
************************
愛テロでバレンタインのお話でした!!
逆チョコです!逆シンデレラです(>艸<)
いつも通りタイトルから決めて、最後話に無理くりくっつけてみました(ノ>∀<)ノ笑
なんか最後、バレンタインの話?と悩むような感じで終わってしまいました(´ `)ゞ
しかも逆シンデレラて……。
あ、愛テロの忍ちんはチョコ作れるのかな?笑
愛テロは渡す話メインだったので(´ω`)ゞ
久々の愛テロでした!
しかも番外編なので本編(?)には関係ありません!
………じゃなくて、有だとアンケで言っていただいたので、安心して書かせていただきます!
純愛テロでバレンタインネタいけそうな気がするーーー(*´Д`)
あるとおもいます(・∀・)
テンションおかしくてすみませんm(__)m
以下、普通に小説始まります。
愛テロ第二部設定で番外編になります。
************************
下校時間も近づいた校舎ではいまだに生徒が沢山残っている。
まぁ、今日は特別な日だ。
下校時間を過ぎても見逃してやろう。
『シンデレラ・チョコ』
今日はここばかりか世間でも浮き足立っている。
2月14日聖バレンタイン・デー
学校も朝から女子達が騒ぎ、男子はソワソワとしていた。
自分にもあんな時があったと思いながら見つめる。
一応学校だし、不必要なものを持ち込むのはいただけないことだが、この学校はその手のイベントごとには寛容だ。
教師だって生徒から貰うことはある。
俺も朝から何人かの生徒から渡された。
だがそのどれもを受け取らなかった。
理由は隠すまでもないが……あいつのため。
嫉妬深くて一直線で、バカ可愛い奴。
そういえば今日は授業もなかったし朝のHRでしか忍を見ていないな。
もしかしたらアイツもくれるのかな、とか考えたが忍も男だ。
貰う方だからあげる方は考えていないはず。
少し寂しい気はするが、自分からくれというのも違う気がする。
あと6時間もすれば今日も終わりだ。
早く終わってくれと思う。
「ん?」
国語準備室である仕事場に行くため、廊下を歩いていると落ちているものに気が付いた。
「はぁ、まったくこんな大事なもん落としやがって…」
拾い上げたソレはバレンタインチョコ。
誰かが落としたんだろう。
回りに人もいないし、探しているやつもいない。
こんなとこに置きっぱなしなっているのも見過ごせずとりあえず、拾っておくことにした。
準備室に入り、机に教材を無造作に置く。
先程のチョコを教材の上に置いておいたせいか、バランスを崩し机から落ちそうになった。
「おわっ、危ねぇ!」
落ちる寸前でソレを受け止めた。
「はぁ、…ったく」
忍に貰えることを少し期待していた……いや、かなり期待していた。
もう忍は帰ってしまっただろうか?
「はぁ…」
溜め息ばかりが出てくる。
あーもう!!急いでるのにっ!
「中槻くん…あの、……これ貰ってくださいっ!!」
そう言われ差し出されるのはバレンタインチョコ。
今日何度目かになる呼び止めに渡されるチョコ。
しかも女の子達はみんなモジモジしてて渡すまでに長いっ!
俺急いでるのにっ!!
「ありがとう。」
下手に断っても、誰かに渡したい気持ちがあって作ってくれたものを無下には出来ない。
もう両手で持つのも大変だけどチョコを受け取った。
やっと放課後になって庸にチョコを渡しに行こうと思ったのに。
さっきから呼び止められ全然前に進めない。
部屋まであと少しなのに……
やっと下校時間近くになり女の子達から解放された。
やっとの思いでたどり着いた庸の部屋を前にして緊張してきた。
さっきまで早くこのドアをくぐりたい、庸に会いたいって思ってたのに……緊張して前に進めない。
深呼吸をし、庸に渡すチョコをポケットから取り出せば……ソレはなかった。
「あれ?ポケットに入れといたのに?!」
上着とズボンのポケットを調べても入っていなかった。
「どこいったんだよ」
せっかくここまで来れたのに!!
扉を開ける前に、俺はチョコを探すために来た道を戻った。
―数分後―
「……ないし」
教室から庸のいる部屋までを戻ってみたがチョコは見当たらなかった。
廊下にも落ちてないし、鞄に忘れていることもなかった。
「やっぱもう一度…」
~~~~~♪
もう一度探しに行こうと教室からでると下校時間を知らせる音楽が流れた。
しかも追い討ちをかけるように、生徒は速やかに帰るようにと放送も流れた。
どうしようと悩んでいる時間はない。
俺は教室から出た。
「下校時間か。」
部屋でタバコを吸いながらくつろいでいると、下校時間知らせる音楽が流れた。
「“別れの曲”ってなんか切ねぇなぁ。」
音楽を聞きながらそう呟く。
今日はもうやることもないし、俺もそろそろ帰るか。
タバコの火を消し、帰り支度をする。
電気を消し、部屋から出ようとしたとこで急に扉が開いた。
「庸っ、まだいる?!」
「忍?」
勢いよく入ってきたのは忍だった。
息を切らせここまで走ってきたようだ。
もう帰ったと思っていたのに。
部屋に入り忍は俺に近づいてくる。
「ごめんっ」
急に頭を下げられ謝られた。
意味が分からなくて、すぐ言葉がでない。
「…ど、どうしたんだ、忍?」
「俺……」
部屋が暗くて忍の表情がよく見えない。
「庸に渡すチョコ、落とした……」
言われた言葉になぜか胸が温かくなった。
忍は俺にチョコをくれるつもりだったんだ。
現物はなくともそう思ってくれていたことが嬉しい。
「そっか……でもその気持ちだけでも嬉しいよ。」
「庸…」
頭を撫でてやれば、抱きついてきた。
その可愛さに、無意識のうちに忍の顔を上げさせる。
顔を近づけ、あと数cmというとこで忍は声をだした。
「あっ!あれ!!」
俺の肩越しからあるものを指差していた。
その方をみると、先程拾ったチョコだった。
「あ、いや忍違うぞ!あれは貰ったんじゃなくて……ひろっ」
「俺のチョコ!」
「へっ?」
「だから俺の落としたチョコっ!!なんだ庸が拾ってくれてたんだっ」
なんだか一気に気が抜けた気がする。
「なんだよ、あれ忍のかよ。」
「うん。」
俺から離れチョコを取りにいった忍。
「はい、庸。」
振り向いた忍に渡された。
「ありがとな。」
月明かりに照らされ忍の赤くなっている顔が見える。
今度こそ忍を捕まえ、その唇にキスをする。
拾ったチョコは、少し違うがまるでお伽噺のように、俺と忍を引き合わせてくれた。
チョコなんてものは食べてしまえば形も残らないが、貰った嬉しさ・大切な人の存在を教えてくれる。
いまさらになってそれに気が付くなんて。
それほどこいつを想っているってこと。
これからも甘く2人とろけるような時間が過ごせたらどれだけ幸せなことだろう。
忍の甘い唇を味わいながら今はこれからの先の幸せを願う。
おわり。
************************
愛テロでバレンタインのお話でした!!
逆チョコです!逆シンデレラです(>艸<)
いつも通りタイトルから決めて、最後話に無理くりくっつけてみました(ノ>∀<)ノ笑
なんか最後、バレンタインの話?と悩むような感じで終わってしまいました(´ `)ゞ
しかも逆シンデレラて……。
あ、愛テロの忍ちんはチョコ作れるのかな?笑
愛テロは渡す話メインだったので(´ω`)ゞ
久々の愛テロでした!
しかも番外編なので本編(?)には関係ありません!
~12Day~
なんだ?
俺何かしたか?
最近忍がまったく家に近よりゃしない。
メールをすれば返事は返ってくる。
“忙しい”という言葉とともに。
まぁ忍も大学生で忙しいだろう。
俺も論文の採点で忙しい身。
だが、忍に会えないお陰でいつも以上に仕事が進まないのは気のせいではないだろう。
とりあえず今は集中し仕事を片付けて様子でも見に行くか。
~13Day~
とうとう、バレンタイン前日。
宮城に贈るものも決まった。
練習だってした。
完璧……まではいかないけど、失敗してもいいように材料を余分に買うつもりだ。
本番が明日かと思うと何故か緊張してくる。
渡すシュミレーションも出来てる。
だけど、なにか忘れてるような。
「あ、あの、忍くん!」
声をかけられ振り向くと女の子がたっていた。
「あの、コレ。」
言葉とともに渡されたのは可愛らしく飾られた箱。
「バレンタイン明日で、…明日学校ないから…そのチョコを受け取ってもらいたくて!!」
恥ずかしそうに女の子はチョコを渡してきた。
受けとると女の子は走って帰ってしまった。
受け取ったチョコを見て思う。
「俺、ラッピングとか考えてなかった……」
チョコ作りに夢中で、ラッピングのことなんか…
まっ、ガトーショコラだし、ラッピングはいらない……よな。
作ってそのまま渡せばいいし。
だけど、何故かしっくりこない。
だって俺のシュミレーションは……
俺は急いで、雑貨屋に向かった。
************************
すみません(>Д<)
本気でネタ切れです!
あってもなくてもいい12・13日目の話(笑)
構想にはこの2日の話はこんなんでしたが、話が広がらないΣ(´Д`)
忍ちんのシュミレーションはどんなんなのか廻にも謎です。。。
夕飯前にバレンタイン用のお菓子作りました!!
女の子らしく恋を馳せるような音楽を聞きながら……なーんて事はせず、「水/曜ど/うでし/ょう」のDVDを見ながら大笑いして作ってました(´ε`)ゞ笑
すでに乙女ぢゃねぇ(笑)
でも失敗はしませんでした!!
カップケーキと生チョコポッキーを作りました(>艸<)
さぁ、明日はいよいよテロのバレンタイン本番だ♪
今から書いてきま~す。
何度も見るそれは
お前の気持ちを教えてくれる。
だけど、文字で綴られていては本当のことも嘘のこともわからない。
お前の言葉で
お前の口から聞きたいんだ
『5年目の恋』⑦
「宮城さん?」
考えごとをしていると声をかけられた。
「はい……あ、美和…さんでしたっけ?」
声をかけてきたのは忍の婚約者の美和さんだった。
「はい。」
嬉しそうに笑う彼女。
正直今、彼女と会うのは辛い。
だけど、そんな俺の考えも知らない彼女は隣に座った。
「宮城さんは忍くんのお姉さんの旦那さんだったんですね。」
「え、えぇ…」
忍が話したのか?
「なんかすごい偶然ですね!」
「そ、そうですね…」
すぐに俺は帰ろうと思ったが彼女が話続けるので帰るタイミングが掴めなかった。
「はぁ…」
「どうかしたんですか?」
先程まで楽しそうに話していた彼女の顔に影がさした。
「私…忍くんの婚約者になったのはついこないだなんです。」
「は?」
俯きながら彼女は語る。
「一度でいいから日本で文学に触れてみたいって言ったら忍くんが連れてきてくれて…だけど、急に忍くんのお父様に、婚約者になってくれって言われて……」
忍としっかり付き合うとかもなしに、学部長にお願いされて婚約者になったのだと、彼女は苦しげに言った。
でも忍はそれを拒まなかったと。
「でも忍が拒まなかったなら、あなたとそうなってもいいと思ったんですよ。」
ズキッ
心が痛い…
自分で言った言葉なのに、
その言葉で心を抉られる。
「でも忍くん、好きな人がいるんです!」
彼女は目に涙を溜めて言った。
「忍くんが留学してきた4年前、彼は毎日とても悲しそうな表情をしていました…。最初こそ、私なんか近づけるわけもなくて…。だけど忍くんが文学の本を読んでて、私と忍くんの繋がりができました。忍くんは私に文学の事を教えてくれて、忍くんに文学のことを教えてくれた人の事も話してくれました。だけど忍くん……」
我慢できなかったみたいで、涙を流してしまった。
「忍くん…その人の事を話す忍くん、苦しそうなんです。いつも切なそうに話していて……、忍くんは言わなかったんですけど、すごくその人を想ってるのがわかるんです。」
「………でも…4年も経ってれば……忍の気持ちだって……」
「でも、日本に来るとき私にくれたあの本をずっとずっと、あの時と同じ表情で見つめていたんです。」
泣く彼女にかける言葉もない。
話しかけられないまま、時間だけが過ぎていく。
泣いていた彼女も落ち着いたのか、今は少し恥ずかしそうにしている。
「すみません……私…」
「いえ、大丈夫ですよ。」
少し、笑えば安心したのか彼女は立ち上がった。
「すみません、話し込んでしまって。私そろそろ帰らなきゃいけないので…」
「そうですか。」
彼女は帰っていった。
「はぁぁ」
一気に力が抜けた俺は、椅子の背もたれに倒れかかった。
今は足が動かない。
いろいろ頭に考えがぐるぐるしてて。
ポケットにぐしゃぐしゃに丸めた紙を取りだし皺を伸ばす。
今日何度も読んだその手紙。
4年前から何度も何度も穴が空いてしまうんではないかと思うほど読んだ手紙。
もう内容だって一言一句間違えずに覚えてしまったが、いつも気が付けば読んでいた。
4年前の忍からの手紙。
本当は俺の元に届けられることはなかっただろう。
2つに破られ、中の字は少し滲んでいた。
俺の部屋のゴミ箱に捨てられていたソレは
忍が離れていった理由を俺に教えてくれた。
つづく。
************************
久々に「5年目の恋」です!!
自分でも前小説の内容忘れてて昨日読み返してました(´ε`)ゞ笑
そろそろ完結かな?と思います。
いや、今日の内容では…どうだろ?
お前の気持ちを教えてくれる。
だけど、文字で綴られていては本当のことも嘘のこともわからない。
お前の言葉で
お前の口から聞きたいんだ
『5年目の恋』⑦
「宮城さん?」
考えごとをしていると声をかけられた。
「はい……あ、美和…さんでしたっけ?」
声をかけてきたのは忍の婚約者の美和さんだった。
「はい。」
嬉しそうに笑う彼女。
正直今、彼女と会うのは辛い。
だけど、そんな俺の考えも知らない彼女は隣に座った。
「宮城さんは忍くんのお姉さんの旦那さんだったんですね。」
「え、えぇ…」
忍が話したのか?
「なんかすごい偶然ですね!」
「そ、そうですね…」
すぐに俺は帰ろうと思ったが彼女が話続けるので帰るタイミングが掴めなかった。
「はぁ…」
「どうかしたんですか?」
先程まで楽しそうに話していた彼女の顔に影がさした。
「私…忍くんの婚約者になったのはついこないだなんです。」
「は?」
俯きながら彼女は語る。
「一度でいいから日本で文学に触れてみたいって言ったら忍くんが連れてきてくれて…だけど、急に忍くんのお父様に、婚約者になってくれって言われて……」
忍としっかり付き合うとかもなしに、学部長にお願いされて婚約者になったのだと、彼女は苦しげに言った。
でも忍はそれを拒まなかったと。
「でも忍が拒まなかったなら、あなたとそうなってもいいと思ったんですよ。」
ズキッ
心が痛い…
自分で言った言葉なのに、
その言葉で心を抉られる。
「でも忍くん、好きな人がいるんです!」
彼女は目に涙を溜めて言った。
「忍くんが留学してきた4年前、彼は毎日とても悲しそうな表情をしていました…。最初こそ、私なんか近づけるわけもなくて…。だけど忍くんが文学の本を読んでて、私と忍くんの繋がりができました。忍くんは私に文学の事を教えてくれて、忍くんに文学のことを教えてくれた人の事も話してくれました。だけど忍くん……」
我慢できなかったみたいで、涙を流してしまった。
「忍くん…その人の事を話す忍くん、苦しそうなんです。いつも切なそうに話していて……、忍くんは言わなかったんですけど、すごくその人を想ってるのがわかるんです。」
「………でも…4年も経ってれば……忍の気持ちだって……」
「でも、日本に来るとき私にくれたあの本をずっとずっと、あの時と同じ表情で見つめていたんです。」
泣く彼女にかける言葉もない。
話しかけられないまま、時間だけが過ぎていく。
泣いていた彼女も落ち着いたのか、今は少し恥ずかしそうにしている。
「すみません……私…」
「いえ、大丈夫ですよ。」
少し、笑えば安心したのか彼女は立ち上がった。
「すみません、話し込んでしまって。私そろそろ帰らなきゃいけないので…」
「そうですか。」
彼女は帰っていった。
「はぁぁ」
一気に力が抜けた俺は、椅子の背もたれに倒れかかった。
今は足が動かない。
いろいろ頭に考えがぐるぐるしてて。
ポケットにぐしゃぐしゃに丸めた紙を取りだし皺を伸ばす。
今日何度も読んだその手紙。
4年前から何度も何度も穴が空いてしまうんではないかと思うほど読んだ手紙。
もう内容だって一言一句間違えずに覚えてしまったが、いつも気が付けば読んでいた。
4年前の忍からの手紙。
本当は俺の元に届けられることはなかっただろう。
2つに破られ、中の字は少し滲んでいた。
俺の部屋のゴミ箱に捨てられていたソレは
忍が離れていった理由を俺に教えてくれた。
つづく。
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久々に「5年目の恋」です!!
自分でも前小説の内容忘れてて昨日読み返してました(´ε`)ゞ笑
そろそろ完結かな?と思います。
いや、今日の内容では…どうだろ?
~10Day~
昨日の生チョコの失敗は分からず終い。
何がいけないんだ?!
今日作ろうとしてるのはトリュフで、さらに生チョコの応用編だというのに……
生チョコさえ上手く作れないのにトリュフなんて作れるわけ……
ううん!!弱気になったらダメだっ
宮城に絶対美味しいって言わせてみせるんだから!!
すでに、恋情ではなくただの闘争心でチョコ作りに励み始めた。
「えーと、トリュフは生チョコと作り方は途中まで一緒だから……」
………………
………………
「って言っても……チョコ固まらないし…なんでまた液体なんだ?」
昨日と同じようにまた生チョコもどきは液体で完成した。
「固まらなきゃ、進めねぇんだよ……どうすれば………」
………………
……………!!
キッチンを見渡すとあるものが目についた。
「まぁ、料理用だし……体に害はないよな…」
それを手に取り、チョコに加え冷蔵庫に入れた。
暫くし冷蔵庫から取り出すと見事に固まっていた。
「やった!固まった!!」
固まったチョコの形を整え、溶かしたチョコでコーティングをしココアパウダーをかける。
見た目は今まで以上に上出来!!
見た目がこれなら味も大丈夫なはずっ!
「…うっ……」
一口食べるとチョコでない食感と粉の塊が出てきた……
「うへっ、まずっ!ぺっ」
せっかく片栗粉で固めたのに…
チョコの食感がグミともゼリーとも違う、ぶにっとしたあんかけなどのとろみが失敗して一ヶ所だけ固まってしまったような、そんな感じ……
チョコとは程遠い……
~11Day~
「はぁ…」
さすがに失敗を3回も繰り返すと落ち込んでくる。
どれ一つとて上手に完成しない。
今も溜め息混じりで作っているわけで。
今日はガトーショコラ…
俺には超難題。
誰かが料理は科学と一緒だとか言ってたけど、俺はセンスだと思う。
じゃなきゃ、俺に作れないわけがない……
「はぁ……(´Д`)」
溜め息が止まらない。
「えーっと、後は……180℃のオーブンで30分と……」
オーブンに作った生地を入れ焼き上げる。
30分、何もやる気が起きずただオーブンを見つめていた…
チーン
「あ、焼けた…」
焼けたものを取り出す。
「おっ、ちゃんと膨らんでんじゃん!………!?」
と思ったら風船の空気が抜けたように萎んでいった。
「…………」
なんか俺の心情を表すのかのようにケーキは凹んでいった。
「…また失敗……」
普通のチョコもダメ、生チョコもトリュフもダメ。
「何にもあげられないじゃん………」
気分は下降。
でも一応ケーキの味見をみてみる。
…………!!
「………おいしい…」
このケーキ、普通に食べられるくらいおいしい。
なんで?
凹んだのに
失敗したのに
夢かともう一口食べれば、やっぱおいしかった。
「これって成功じゃん。」
見た目は悪いけど味はいい。
考えるこもなく、本番にはこれを作ろうと決めた。
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とりあえず、昨日の分までの2日分UPできました(´ω`)ゞ
捕捉(・∀・)!
忍ちんが生チョコ作ったときに液体化してたのは生クリームの入れすぎです!!蒸発を恐れ何倍もの生クリームを入れた結果の失敗!…ということにしといてください(⊃ω`)
実際生クリーム入れすぎるとどうなるかわからないので。
あと、片栗粉トリュフもね(´ε`)ゞ
チョコに片栗粉を入れたらどうなるんでしょうか??笑
そこはとりあえず想像で書きました。