「千思万考」ブログサイトの試験的に設置されたブログです。
いつの日にかのための設置なので、それまで試験的にUPしていきます。
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大切だった人を失った時、自然に涙が流れてきた。
静かに
自分が流しているとも気が付かずに
そして、泣いてるのに気が付いた時にその人を失った悲しみに気が付く。
『5年目の恋』⑧
[宮城へ
宮城がこの手紙を見てる頃、俺は宮城の傍にはいません。
何も言わず突然いなくなってごめん。
宮城と離れてて、やっと気が付いた。
俺と宮城は年も離れてて、考え方の違いから無意味な言い争いもする。その度に宮城に迷惑かけてしまってた。
もう限界だって気が付いたんだ。この関係が長くは続くわけない。きっとこの先辛くなる日はくるから。
俺は宮城から何も奪いたくないんだ。俺は宮城の好きな仕事に並べるくらい立派な人間じゃない。いつかお互いの存在で苦しむようになったら、それはとても辛くて悲しいこと。
俺はそんなの嫌だから、そうなる前に宮城から離れるね。
だから俺と別れてください。
いままで、ありがとう。
高槻忍]
忍からの手紙。
破られたその手紙は、俺の部屋のゴミ箱に捨ててあった。
涙のあともあった、苦しくて切なくて涙が出るくらいなのに、忍は俺に別れを告げる手紙を書いたんだ。
この手紙を見たとき足から崩れ落ちた。
冗談だと思った。
嘘だと。
だけどやっと足が動かせるようになって、隣の部屋に行けば家具も何もない。
初めから忍はいなかったかのように、誰もいない静かな部屋。
手紙は忍が俺の前からいなくなったことを教えてくれた。
だけど何故離れた?
俺の仕事か?
俺は仕事なんか投げ出したっていいくらいお前を大切に思っているのに。
お前の気持ちはどうなんだ?
俺のことが嫌いになったのか?
限界で、一緒にいるのも辛いくらい、だったのか?
この4年、その事ばかり考えてた。
本当は離れたのは俺のためで、忍は辛い決断を一人でしたのではないか。
手紙を読むたびに、忍の気持ちが分からなくて。
知りたかった。
ヴヴヴ…ヴヴヴ…
携帯のバイブが着信を知らせた。
ディスプレイを見てみれば、『忍』と表示されていた。
何年ぶりかに表示される名前。
電話に出てみた。
「宮城っ!どうしよう…」
電話に出るなり忍の叫び声が飛び込んできた。
それは焦りと不安の声。
何事かあったのか聞けば、震えた声でこたえた。
「美和が…美和が倒れたっ」
美和さんが?
いったいどうしたんだ?
急なことで気が動転しそうになったが、今は忍が気になった。
動揺している忍は焦って混乱している。
「忍、とりあえず救急車を呼べっ!」
「え?…」
「俺もすぐ病院に行くから。」
「う、うんわかったっ」
忍に指示をし電話を切り、急いで公園から出て病院へ向かう。
つづく。
************************
今回の連載小説、宮城と忍の絡み少ないですね(´・ゝ・)
書くたびに最初の構想とはかけ離れてきます。
さて、次に終わる予定です(´∀`)
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『よう』は『よう』でも大/泉/洋と宮城庸は違うね!!(笑)
このネタ分かる人いるかな??笑
堂/本兄/弟で、大泉さんが「キャベツ好きですね!青虫か!ってくらい」って今言ってた(´∀`)
宮城は青虫になるの嫌がってたのにww
リアルタイムにバカなこと考えててスミマセ(^∧^)
さて、大泉さんを堪能してきます(´ε`)ゞ笑
昨日は私の住む地域は今年初の夏日だったらしいです!!
26℃!!
春も来てないのに、夏の陽気て……(´Д`)
暑いの嫌いな廻はグデグデでした(⊃Д`)
しかも今日も暑くて、やる気が起きない。。。
しかも昨日でバレンタイン連載が終わって気が抜けました。
さて、新しい話でも考えるか(゜∀゜)と構想をたてようと思ったんですが、なんも思い付かなくて、やっぱ連載は切ない系を書きたいけど、もうレパートリー(?)がないというか……
あ~暑い(´Д`)
トッポギ辛ッ!!
今食べてきました。
この前の文章から2時間は経過してます(>艸<)
韓国ドラマでよく出てくるトッポギが出店で売ってたので食べてみましたww
うん辛い(`Д´)~vv
ぢゃ、今度こそバ~イ(´∀`)ノシ
26℃!!
春も来てないのに、夏の陽気て……(´Д`)
暑いの嫌いな廻はグデグデでした(⊃Д`)
しかも今日も暑くて、やる気が起きない。。。
しかも昨日でバレンタイン連載が終わって気が抜けました。
さて、新しい話でも考えるか(゜∀゜)と構想をたてようと思ったんですが、なんも思い付かなくて、やっぱ連載は切ない系を書きたいけど、もうレパートリー(?)がないというか……
あ~暑い(´Д`)
トッポギ辛ッ!!
今食べてきました。
この前の文章から2時間は経過してます(>艸<)
韓国ドラマでよく出てくるトッポギが出店で売ってたので食べてみましたww
うん辛い(`Д´)~vv
ぢゃ、今度こそバ~イ(´∀`)ノシ
とうとう今日がバレンタインデーだ。
計画はバッチリ!
早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。
よし準備はOK!!
まだ時間は12時前だ。
なにかあっても夕方には作り終えるはず。
さっそく、チョコ作りに取りかかった。
――数時間後――
「あ"ーー!!また失敗したっ」
本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…
何故だ……こないだは成功(?)したのに……
見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。
作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」
ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。
「……よし、やるか…」
まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。
――さらに数時間後――
「……………」
………………
「…………どうしよう」
いろいろどうしよう。
成功しない。
時間がもうない。
それよりも……材料がない……
なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。
「あーー」
疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。
「はぁ……。……………あ。」
今、気になるページがあった。
「これ……」
見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。
それに俺でも……
「あー、疲れた。」
今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。
忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。
「よし、やるかっ」
残りの仕事に手をつける。
コンコン
しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?
「はい。」
とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。
「…忍?」
扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」
「どうした、こんな時間に?」
いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。
「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」
「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」
「っ!!」
今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?
「べ、別にいいだろ!」
何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。
コトッ
机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。
「ん?」
「これ、飲め。」
忍を見ると顔を真っ赤にしている。
「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」
あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。
休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」
「ホントッ!!」
忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。
「あぁ。…忍、その箱は?」
忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。
「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」
箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。
「なんだよ、気になるな~」
「わっ、やめろ」
隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。
「なんだこれ?」
「失敗したんだよっ」
また箱を取られてしまった。
「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」
「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」
「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。
「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」
また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。
見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。
不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。
「宮城無理しなくてもいい…」
俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。
「い、いや食べるさ。」
いざ一口、口にするとそれは、
「うまい……」
「ほらやっぱ不味いだろ………え?」
「いや、だから忍、コレ美味しい…」
確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。
「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」
「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」
信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。
「ほら、美味しいだろ。」
「………うん。少し苦いけど。」
「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」
「そんなものか?」
そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。
「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」
「なんだそれ?」
「忍ちん協力してくれる?」
「??……まぁ、美味しくなるなら……」
「よし、じゃぁはいっ」
そう言い、口を開ける。
「??……なんだよ?」
「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。
「協力してくれるんだろ~~?」
「…じゃぁ、宮城もやってよ…」
「それはお安いご用♪」
恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。
おわり。
************************
やっと完結しました!
バレンタインに滑り込みセーフかな?
グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!
計画はバッチリ!
早起きし、シュミレーションを繰り返し、準備をする。
よし準備はOK!!
まだ時間は12時前だ。
なにかあっても夕方には作り終えるはず。
さっそく、チョコ作りに取りかかった。
――数時間後――
「あ"ーー!!また失敗したっ」
本日何回目かになるガトーショコラの失敗作…
何故だ……こないだは成功(?)したのに……
見た目どうこうの前に、食べれるものじゃない。
作る度に、固かったり柔らかかったり、中身が生焼けで回りはこげてたり。。。
「はぁ…」
ゴミ箱には失敗の山。
それを見ると溜め息が出てくる。
「……よし、やるか…」
まだまだ、材料も時間もある。
自分の納得いくまで、作るか。
――さらに数時間後――
「……………」
………………
「…………どうしよう」
いろいろどうしよう。
成功しない。
時間がもうない。
それよりも……材料がない……
なんか悲しくなってきた。
もう時間も夜10時を回ってしまった。
宮城も朝から大学に行ったっきり帰ってこないし。
「あーー」
疲れて椅子に座り込む。
チョコの本をパラパラ見ながら、ため息ひとつ。
「はぁ……。……………あ。」
今、気になるページがあった。
「これ……」
見つけたページ。
それは今ある材料でも作れるもの。
それに俺でも……
「あー、疲れた。」
今日は講義もない土曜日に出勤してた。
それは、ここのとこまったく仕事が捗らなかったから。
しかも今日中に終わるのか?ってくらい、溜まってるし。
忍の顔を見たい、そんなことばかり考えてしまう。
とりあえず、今日頑張って明日の日曜日は忍とすごそう。
そう思うと少しはやる気が出てきた。
「よし、やるかっ」
残りの仕事に手をつける。
コンコン
しばらくすると、部屋をノックする音がした。
上條は帰ったし、学生がいる時間でもない。
守衛さんの見回りか?
「はい。」
とりあえず、返事をするとそれに答えるように扉が開いた。
「…忍?」
扉を開けたのは忍だった。
「よ、よう…」
「どうした、こんな時間に?」
いつもはノックすらしない忍が、少し挙動不審ぎみに入ってきた。
「宮城、まだ仕事終わんねぇの?」
「ん?あぁ。まだ残っててな。……忍用事は?」
「っ!!」
今の言葉に少し驚きそのあとムッとした。
俺なにかまずいこと言ったか?
「べ、別にいいだろ!」
何故か今度は顔を真っ赤にして、「仕事してろっ」と叫びだした。
まったくわけがわからない。
来た理由も分からないし。
少し忍を見てたら、睨まれて大人しく仕事を続けることにした。
コトッ
机に置かれたものに目をやると温かそうな飲み物が置いてあった。
「ん?」
「これ、飲め。」
忍を見ると顔を真っ赤にしている。
「チョコレートドリンク。……今日バレンタインだからっ///」
あ……
そうか、今日は2月14日か。
忘れてた。
休憩がてら、ソファーに一緒に座り飲むことにした。
「お、うまいなコレ。」
「ホントッ!!」
忍はパッと上を向き嬉しそうな顔をした。
「あぁ。…忍、その箱は?」
忍の横に少し隠すように置いてある箱に目がついた。
「え、あっ、コレはなんでもねぇっ!」
箱を無理やり鞄に詰め込もうとした。
「なんだよ、気になるな~」
「わっ、やめろ」
隙をついて忍から奪い取った。
開けると中には、黒くぼこぼことした物体が入っていた。
「なんだこれ?」
「失敗したんだよっ」
また箱を取られてしまった。
「失敗したって、何を?」
「……ガトーショコラ……」
「へぇ、忍が作ったんだ。それはくれないのか?」
「きっと…不味いし……」
そう呟くと鞄にしまおうとした。
「待て待て待てっ!俺に作ってくれたんじゃないのか?それに不味いかどうかは俺が決める!」
また忍から奪い取ると、暴れる忍を抑え箱を開ける。
見た目はたしかに、悪い。
だが、黒くなるまで焼いたなら生焼けということはないだろう。
不味いかどうかを決めるのは俺だと言ってしまった手前、食べる他なく。
今までの忍の料理がアレなわけだから心なしか食べるのが怖い。
「宮城無理しなくてもいい…」
俺の考えを読まれたのか、忍は下を向いてしまった。
「い、いや食べるさ。」
いざ一口、口にするとそれは、
「うまい……」
「ほらやっぱ不味いだろ………え?」
「いや、だから忍、コレ美味しい…」
確かに美味しい。
見た目は悪いが、チョコの甘さと焦げの苦さでとても美味しい。
「き、機嫌とろうとしてんじゃねぇよっ!!」
「何?!本当にうまいぞっ。だったらお前も食ってみろっ!!」
信じようとしない忍の口にケーキを突っ込んだ。
「ほら、美味しいだろ。」
「………うん。少し苦いけど。」
「忍ちんはまだ子供だね~。その苦さが良いんですよ!」
「そんなものか?」
そうそう、と言いながら忍の頭を撫でる。
「そうだ忍ちん。もっと美味しく食べる方法あるんだけど。」
「なんだそれ?」
「忍ちん協力してくれる?」
「??……まぁ、美味しくなるなら……」
「よし、じゃぁはいっ」
そう言い、口を開ける。
「??……なんだよ?」
「忍ちん食べさせてよ。」
「は?なんで俺がっ!!」
顔を真っ赤にさせる忍が可愛い。
「協力してくれるんだろ~~?」
「…じゃぁ、宮城もやってよ…」
「それはお安いご用♪」
恥ずかしそうにケーキを食べさせてくれる忍ちんがバカ可愛いくて、逆に忍を食べてしまいたいなんて思ってしまった。
だけど、こんな初々しい反応を見せてくれる忍も見ていたくて、チョコレートドリンクが冷めてしまうまで、甘い甘い時間を過ごしてしまった。
おわり。
************************
やっと完結しました!
バレンタインに滑り込みセーフかな?
グダクダから始まった話なのでグダクダに終わりました(´Д`)ゞ
忍ちんメインの話だったのに、最後宮城だし。。。
結局のとこ、バレンタインはチョコレートドリンクをメインにもってこうと思ったらガトーショコラがメインに来てしまいました(´ω`)ゞ
宮城めΣ(´Д`) ←八つ当たり(笑)
グダグダでしたが、このお話にお付き合いくださりありがとうございました!!
あると思います(・∀・)
………じゃなくて、有だとアンケで言っていただいたので、安心して書かせていただきます!
純愛テロでバレンタインネタいけそうな気がするーーー(*´Д`)
あるとおもいます(・∀・)
テンションおかしくてすみませんm(__)m
以下、普通に小説始まります。
愛テロ第二部設定で番外編になります。
************************
下校時間も近づいた校舎ではいまだに生徒が沢山残っている。
まぁ、今日は特別な日だ。
下校時間を過ぎても見逃してやろう。
『シンデレラ・チョコ』
今日はここばかりか世間でも浮き足立っている。
2月14日聖バレンタイン・デー
学校も朝から女子達が騒ぎ、男子はソワソワとしていた。
自分にもあんな時があったと思いながら見つめる。
一応学校だし、不必要なものを持ち込むのはいただけないことだが、この学校はその手のイベントごとには寛容だ。
教師だって生徒から貰うことはある。
俺も朝から何人かの生徒から渡された。
だがそのどれもを受け取らなかった。
理由は隠すまでもないが……あいつのため。
嫉妬深くて一直線で、バカ可愛い奴。
そういえば今日は授業もなかったし朝のHRでしか忍を見ていないな。
もしかしたらアイツもくれるのかな、とか考えたが忍も男だ。
貰う方だからあげる方は考えていないはず。
少し寂しい気はするが、自分からくれというのも違う気がする。
あと6時間もすれば今日も終わりだ。
早く終わってくれと思う。
「ん?」
国語準備室である仕事場に行くため、廊下を歩いていると落ちているものに気が付いた。
「はぁ、まったくこんな大事なもん落としやがって…」
拾い上げたソレはバレンタインチョコ。
誰かが落としたんだろう。
回りに人もいないし、探しているやつもいない。
こんなとこに置きっぱなしなっているのも見過ごせずとりあえず、拾っておくことにした。
準備室に入り、机に教材を無造作に置く。
先程のチョコを教材の上に置いておいたせいか、バランスを崩し机から落ちそうになった。
「おわっ、危ねぇ!」
落ちる寸前でソレを受け止めた。
「はぁ、…ったく」
忍に貰えることを少し期待していた……いや、かなり期待していた。
もう忍は帰ってしまっただろうか?
「はぁ…」
溜め息ばかりが出てくる。
あーもう!!急いでるのにっ!
「中槻くん…あの、……これ貰ってくださいっ!!」
そう言われ差し出されるのはバレンタインチョコ。
今日何度目かになる呼び止めに渡されるチョコ。
しかも女の子達はみんなモジモジしてて渡すまでに長いっ!
俺急いでるのにっ!!
「ありがとう。」
下手に断っても、誰かに渡したい気持ちがあって作ってくれたものを無下には出来ない。
もう両手で持つのも大変だけどチョコを受け取った。
やっと放課後になって庸にチョコを渡しに行こうと思ったのに。
さっきから呼び止められ全然前に進めない。
部屋まであと少しなのに……
やっと下校時間近くになり女の子達から解放された。
やっとの思いでたどり着いた庸の部屋を前にして緊張してきた。
さっきまで早くこのドアをくぐりたい、庸に会いたいって思ってたのに……緊張して前に進めない。
深呼吸をし、庸に渡すチョコをポケットから取り出せば……ソレはなかった。
「あれ?ポケットに入れといたのに?!」
上着とズボンのポケットを調べても入っていなかった。
「どこいったんだよ」
せっかくここまで来れたのに!!
扉を開ける前に、俺はチョコを探すために来た道を戻った。
―数分後―
「……ないし」
教室から庸のいる部屋までを戻ってみたがチョコは見当たらなかった。
廊下にも落ちてないし、鞄に忘れていることもなかった。
「やっぱもう一度…」
~~~~~♪
もう一度探しに行こうと教室からでると下校時間を知らせる音楽が流れた。
しかも追い討ちをかけるように、生徒は速やかに帰るようにと放送も流れた。
どうしようと悩んでいる時間はない。
俺は教室から出た。
「下校時間か。」
部屋でタバコを吸いながらくつろいでいると、下校時間知らせる音楽が流れた。
「“別れの曲”ってなんか切ねぇなぁ。」
音楽を聞きながらそう呟く。
今日はもうやることもないし、俺もそろそろ帰るか。
タバコの火を消し、帰り支度をする。
電気を消し、部屋から出ようとしたとこで急に扉が開いた。
「庸っ、まだいる?!」
「忍?」
勢いよく入ってきたのは忍だった。
息を切らせここまで走ってきたようだ。
もう帰ったと思っていたのに。
部屋に入り忍は俺に近づいてくる。
「ごめんっ」
急に頭を下げられ謝られた。
意味が分からなくて、すぐ言葉がでない。
「…ど、どうしたんだ、忍?」
「俺……」
部屋が暗くて忍の表情がよく見えない。
「庸に渡すチョコ、落とした……」
言われた言葉になぜか胸が温かくなった。
忍は俺にチョコをくれるつもりだったんだ。
現物はなくともそう思ってくれていたことが嬉しい。
「そっか……でもその気持ちだけでも嬉しいよ。」
「庸…」
頭を撫でてやれば、抱きついてきた。
その可愛さに、無意識のうちに忍の顔を上げさせる。
顔を近づけ、あと数cmというとこで忍は声をだした。
「あっ!あれ!!」
俺の肩越しからあるものを指差していた。
その方をみると、先程拾ったチョコだった。
「あ、いや忍違うぞ!あれは貰ったんじゃなくて……ひろっ」
「俺のチョコ!」
「へっ?」
「だから俺の落としたチョコっ!!なんだ庸が拾ってくれてたんだっ」
なんだか一気に気が抜けた気がする。
「なんだよ、あれ忍のかよ。」
「うん。」
俺から離れチョコを取りにいった忍。
「はい、庸。」
振り向いた忍に渡された。
「ありがとな。」
月明かりに照らされ忍の赤くなっている顔が見える。
今度こそ忍を捕まえ、その唇にキスをする。
拾ったチョコは、少し違うがまるでお伽噺のように、俺と忍を引き合わせてくれた。
チョコなんてものは食べてしまえば形も残らないが、貰った嬉しさ・大切な人の存在を教えてくれる。
いまさらになってそれに気が付くなんて。
それほどこいつを想っているってこと。
これからも甘く2人とろけるような時間が過ごせたらどれだけ幸せなことだろう。
忍の甘い唇を味わいながら今はこれからの先の幸せを願う。
おわり。
************************
愛テロでバレンタインのお話でした!!
逆チョコです!逆シンデレラです(>艸<)
いつも通りタイトルから決めて、最後話に無理くりくっつけてみました(ノ>∀<)ノ笑
なんか最後、バレンタインの話?と悩むような感じで終わってしまいました(´ `)ゞ
しかも逆シンデレラて……。
あ、愛テロの忍ちんはチョコ作れるのかな?笑
愛テロは渡す話メインだったので(´ω`)ゞ
久々の愛テロでした!
しかも番外編なので本編(?)には関係ありません!
………じゃなくて、有だとアンケで言っていただいたので、安心して書かせていただきます!
純愛テロでバレンタインネタいけそうな気がするーーー(*´Д`)
あるとおもいます(・∀・)
テンションおかしくてすみませんm(__)m
以下、普通に小説始まります。
愛テロ第二部設定で番外編になります。
************************
下校時間も近づいた校舎ではいまだに生徒が沢山残っている。
まぁ、今日は特別な日だ。
下校時間を過ぎても見逃してやろう。
『シンデレラ・チョコ』
今日はここばかりか世間でも浮き足立っている。
2月14日聖バレンタイン・デー
学校も朝から女子達が騒ぎ、男子はソワソワとしていた。
自分にもあんな時があったと思いながら見つめる。
一応学校だし、不必要なものを持ち込むのはいただけないことだが、この学校はその手のイベントごとには寛容だ。
教師だって生徒から貰うことはある。
俺も朝から何人かの生徒から渡された。
だがそのどれもを受け取らなかった。
理由は隠すまでもないが……あいつのため。
嫉妬深くて一直線で、バカ可愛い奴。
そういえば今日は授業もなかったし朝のHRでしか忍を見ていないな。
もしかしたらアイツもくれるのかな、とか考えたが忍も男だ。
貰う方だからあげる方は考えていないはず。
少し寂しい気はするが、自分からくれというのも違う気がする。
あと6時間もすれば今日も終わりだ。
早く終わってくれと思う。
「ん?」
国語準備室である仕事場に行くため、廊下を歩いていると落ちているものに気が付いた。
「はぁ、まったくこんな大事なもん落としやがって…」
拾い上げたソレはバレンタインチョコ。
誰かが落としたんだろう。
回りに人もいないし、探しているやつもいない。
こんなとこに置きっぱなしなっているのも見過ごせずとりあえず、拾っておくことにした。
準備室に入り、机に教材を無造作に置く。
先程のチョコを教材の上に置いておいたせいか、バランスを崩し机から落ちそうになった。
「おわっ、危ねぇ!」
落ちる寸前でソレを受け止めた。
「はぁ、…ったく」
忍に貰えることを少し期待していた……いや、かなり期待していた。
もう忍は帰ってしまっただろうか?
「はぁ…」
溜め息ばかりが出てくる。
あーもう!!急いでるのにっ!
「中槻くん…あの、……これ貰ってくださいっ!!」
そう言われ差し出されるのはバレンタインチョコ。
今日何度目かになる呼び止めに渡されるチョコ。
しかも女の子達はみんなモジモジしてて渡すまでに長いっ!
俺急いでるのにっ!!
「ありがとう。」
下手に断っても、誰かに渡したい気持ちがあって作ってくれたものを無下には出来ない。
もう両手で持つのも大変だけどチョコを受け取った。
やっと放課後になって庸にチョコを渡しに行こうと思ったのに。
さっきから呼び止められ全然前に進めない。
部屋まであと少しなのに……
やっと下校時間近くになり女の子達から解放された。
やっとの思いでたどり着いた庸の部屋を前にして緊張してきた。
さっきまで早くこのドアをくぐりたい、庸に会いたいって思ってたのに……緊張して前に進めない。
深呼吸をし、庸に渡すチョコをポケットから取り出せば……ソレはなかった。
「あれ?ポケットに入れといたのに?!」
上着とズボンのポケットを調べても入っていなかった。
「どこいったんだよ」
せっかくここまで来れたのに!!
扉を開ける前に、俺はチョコを探すために来た道を戻った。
―数分後―
「……ないし」
教室から庸のいる部屋までを戻ってみたがチョコは見当たらなかった。
廊下にも落ちてないし、鞄に忘れていることもなかった。
「やっぱもう一度…」
~~~~~♪
もう一度探しに行こうと教室からでると下校時間を知らせる音楽が流れた。
しかも追い討ちをかけるように、生徒は速やかに帰るようにと放送も流れた。
どうしようと悩んでいる時間はない。
俺は教室から出た。
「下校時間か。」
部屋でタバコを吸いながらくつろいでいると、下校時間知らせる音楽が流れた。
「“別れの曲”ってなんか切ねぇなぁ。」
音楽を聞きながらそう呟く。
今日はもうやることもないし、俺もそろそろ帰るか。
タバコの火を消し、帰り支度をする。
電気を消し、部屋から出ようとしたとこで急に扉が開いた。
「庸っ、まだいる?!」
「忍?」
勢いよく入ってきたのは忍だった。
息を切らせここまで走ってきたようだ。
もう帰ったと思っていたのに。
部屋に入り忍は俺に近づいてくる。
「ごめんっ」
急に頭を下げられ謝られた。
意味が分からなくて、すぐ言葉がでない。
「…ど、どうしたんだ、忍?」
「俺……」
部屋が暗くて忍の表情がよく見えない。
「庸に渡すチョコ、落とした……」
言われた言葉になぜか胸が温かくなった。
忍は俺にチョコをくれるつもりだったんだ。
現物はなくともそう思ってくれていたことが嬉しい。
「そっか……でもその気持ちだけでも嬉しいよ。」
「庸…」
頭を撫でてやれば、抱きついてきた。
その可愛さに、無意識のうちに忍の顔を上げさせる。
顔を近づけ、あと数cmというとこで忍は声をだした。
「あっ!あれ!!」
俺の肩越しからあるものを指差していた。
その方をみると、先程拾ったチョコだった。
「あ、いや忍違うぞ!あれは貰ったんじゃなくて……ひろっ」
「俺のチョコ!」
「へっ?」
「だから俺の落としたチョコっ!!なんだ庸が拾ってくれてたんだっ」
なんだか一気に気が抜けた気がする。
「なんだよ、あれ忍のかよ。」
「うん。」
俺から離れチョコを取りにいった忍。
「はい、庸。」
振り向いた忍に渡された。
「ありがとな。」
月明かりに照らされ忍の赤くなっている顔が見える。
今度こそ忍を捕まえ、その唇にキスをする。
拾ったチョコは、少し違うがまるでお伽噺のように、俺と忍を引き合わせてくれた。
チョコなんてものは食べてしまえば形も残らないが、貰った嬉しさ・大切な人の存在を教えてくれる。
いまさらになってそれに気が付くなんて。
それほどこいつを想っているってこと。
これからも甘く2人とろけるような時間が過ごせたらどれだけ幸せなことだろう。
忍の甘い唇を味わいながら今はこれからの先の幸せを願う。
おわり。
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愛テロでバレンタインのお話でした!!
逆チョコです!逆シンデレラです(>艸<)
いつも通りタイトルから決めて、最後話に無理くりくっつけてみました(ノ>∀<)ノ笑
なんか最後、バレンタインの話?と悩むような感じで終わってしまいました(´ `)ゞ
しかも逆シンデレラて……。
あ、愛テロの忍ちんはチョコ作れるのかな?笑
愛テロは渡す話メインだったので(´ω`)ゞ
久々の愛テロでした!
しかも番外編なので本編(?)には関係ありません!